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夢をあなたの心に届ける・・
心温まる感動小説
黒いネコが描く、温かい小説の世界。φ(^∇^ )
黒いネコのオリジナル小説が読めるのはここだけ。d(^-^)
ぽかぽかと心が温まるような癒し系の小説をメインに、恋愛小説や、鹿児島をテーマにした短編。
WEB作家さんの為の検索エンジンや小説リングの紹介や、小説公募情報も載せてあるよヾ(>▽<)ゞ ♪
ゆっくりと楽しんでいってね。♪ (#^ー°)v
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かごしまStory (鹿児島をテーマにした短編小説)

『種子島の花火』 | <短編小説・ショートショート> | <種子島・恋人・夢を叶える>
懐かしい潮の香りは、忘れかけていた気持ちさえも呼び起こす。彼女は今、大切なものを手に入れた・・。

『ふるさとは遠く、想い出はこの手の中に・・・』 |<短編小説・ショートショート>|<桜島・幼き日の思い出・故郷>
激しく吹き上げる噴煙に恐怖さえ抱いていた子供時代。だが久しぶりに訪れた桜島は、何故か穏やかに僕を向かい入れてくれた。

『もののけと呼ばれるもの・・』 | <短編小説・ショートショート> | <屋久島・自然・不思議>
常識では説明できないものが、この世界にはある。でも屋久島では、その不思議を素直に受け入れることが自然だと思えた。

『蝶が運ぶ想い・・』 | <短編小説・ショートショート> | <ツマベニチョウ・死別・生きる想い>
ツマベニチョウの舞う光景をもう一度見られることを願って、少年は必死に活動し、必死に生きた。またその父も必死にそれに応えようとした。そして今、その願いは叶えられる。遠き空の上で二人は見ていてくれるだろうか‥。



蝶が運ぶ想い‥
今、目の前にある風景に僕は感動している。
どんなに良い映画を観たって涙なんて流れないこの僕が、今は湧き出る涙を抑え
きれずにいる。
理屈では語れない、人の想いが詰まった風景が、今、目の前に広がっている‥。
夢であってもいい・・・ほんの一瞬だっていい‥
この風景が二人の心に届くことを、心から願う‥。

「藤田・・不思議だよな。ホントに不思議だ。」

僕の横に立つ、横峯さんの言葉だ。

「えぇ・・。たけさんの想いが呼んだんです。きっとそうなんですよね‥‥。
これほどの数のツマベニが、ここに集まってくるなんて‥。」

そう、今、僕たちの目の前には数百はいるであろうツマベニ蝶が、小さなお墓の回
りを囲うように飛んでいる。
住宅地から少し離れたこの高台の、小さな小さなお墓の回りを‥。

横峯さんはゆっくりと、飛び交うツマベニ蝶を少しでも驚かさないようにゆっくり
と歩いて、小さなお墓の前にペタンと座り込んだ。
僕も少し遅れて同じように座り込んだ。
黒の礼服が土に汚れてしまうことなど、何も気にならなかった。

「ひろ・・良かったな。お前の夢をたけさんが叶えたぞ。たけさんが叶えたんだ‥。」
横峯さんは泣いていた。
まるで子供の頭を撫でているかのように冷たい石の墓を両手で擦り、ボロボロと涙
をこぼしていた。

僕はこの5年くらい、ツマベニ蝶の北限を上げる活動に参加している。
横峯さんはもう十五年以上になると言っていた。
『幸せを運ぶ蝶』と言われるツマベニ蝶。
北限は鹿児島県南部。
熱帯に住む蝶であり、ギョボクを好んで餌とする。

すべての始まりはひろさんだった。
僕はひろさんのことは直接は知らない。
知らないけれど、良く知っている。
生きていれば、僕よりも年上だったはず・・・。
重い、とても重い病気だったって聞いている。
どんな手を尽くしても助かるような病気ではなかったけれど、ひろさんは生きたってこと。
精一杯生きたってことも・・・。

たけさんはひろさんの父親。
大阪に住んでいたたけさんは、死ぬまでに一度でいいからひろさんに自分の故郷の
種子島を見せてやりたいと思った。
そして、ひろさんもそうしたいと思った。

僕は種子島に行ったことは無い。
でもきっととっても暖かいのんびりしたやさしい土地なんだと思う。
だって、病気のひろさんを、とても温かく迎えてくれたんだって言ってたから。

そしてそこでびっくりするくらいのツマベニ蝶の大群をひろさんは見たんだ。
土地の人でも見ることができないくらいのたくさんのツマベニが、ひろさんを向かえ
入れてくれた。
横峯さんに聞いた話だと、ひろさんはその時あまりにすごい光景に涙を流していたって‥。
ひろさんは、ホントはそのままそこに居たかったんだと思う。
だけど病気はそうはさせてくれなかった。
少しでも病院を離れれば、ひろさんの命はすぐに危険にさらされるのだから。

でも、その言葉にしないひろさんの願いを、たけさんは感じていたんだ。
だから仕事を捨て、鹿児島に移り住んだ。
ただ、近くにそれなりの病院がないとひろさんの命さえ危ない。
悩んだ上で、熊本との県境近くにあるこの小さな町に越してきた。
何の身よりも無いこの土地に、種子島で見たあの光景を追い求めて‥。

「なぁ、藤田。たけさん見てるかな? ひろにも見えてるかな?」

そういう横峯さんの顔は、涙でくしゃくしゃだった。
・・僕の顔もそれとあまり変わらないかもしれないけど。

「見てますよ。絶対見てます。だってたけさんの最後の願いだったんですよ。見てないわけ‥
‥ないじゃないですか‥。」

言葉に詰まった。

「そうだよな。たけさん、いい顔してたもんな。」

今日は、たけさんの葬式だった。
僕たちは、たけさんを見送ってきた。
ツマベニ蝶を呼び集める為に、必死に駈けずりまわってきたたけさんの最後を、僕たちは見
送ってきた。

「ひろが一生懸命植えたギョボクだ‥。動かない体を、精一杯動かして植えたギョボクだ。
‥‥ひろが居なくなってからは、たけさんが‥見ろよ、藤田。
ひろと、たけさんのギョボクに‥‥こんなにツマベニが‥。」

それ以上横峯さんは話せなくなっていた。
横峯さんは、ずっと見てきた。
ひろさんのことも、たけさんのことも。
そして共にツマベニを追い求めてもいた。
・・・僕なんかより、ずっと、ずっと、辛いはずなんだ。


この小さな町を一望できるこの高台。
そしてそこに不自然なほどにたくさん植えられたギョボク。
不器用に植えられたギョボクたち‥‥。
でもその不器用な親子の想いが、そこにツマベニを呼び寄せた。

こんなところまで、これだけのツマベニが集まるなんて到底有り得ない。

・・・夢、なのかもしれない。

二人が描いた夢を見ているだけなのかもしれない・・。

・・涙でぼやけて、上手くツマベニの姿さえわからなくなってきた。

「きっと、幸せだったんですよね‥‥これだけのツマベニが幸せを運んできたんです。
幸せを運ぶ蝶が、こんなにいっぱい‥。」

「あぁ、幸せだったさ‥‥ひろも、たけさんも‥。」

横峯さんの顔が、一瞬たけさんに見えた。
あのいつも穏やかだった、たけさんの横顔に重なって見えた。

「たけさん‥よかったね‥ホントに、良かった。」

ご感想はどうでしたか? ご意見をお待ちしてま〜す。♪ (*’▽’)
注)この物語はフィクションです。
なお著作権は、著者「白い犬と黒いネコ」にあります。
基本的には無断転載やプリントアウトしての配布等は禁じています。
ただし、著者が「白い犬と黒いネコ」であるということと、このホーム
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転載許可の取り消しができるものとします。 よろしくお願いします。



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将来は作家に・・って黒いネコも思うんだけど、なかなかなれそうになかったりして。 
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・・・っていうわけで、WEBで自分の小説を公開するだけじゃなくて、小説の公募情報も載せておくね。
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小説公募集V(黒いネコオススメ)
ここは黒いネコオススメの小説公募。
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ライトノベル系の小説公募。
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でもね、せっかく公開してもアクセス数の少ないページじゃ、あんまし読んでもらえなかったりして、けっこうさみしかったりする。(ノ_<。) そこでいろいろ為になる小説サイトを集めてみたのだ。



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