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夢をあなたの心に届ける・・
心温まる感動小説
黒いネコが描く、温かい小説の世界。φ(^∇^ )
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かごしまStory (鹿児島をテーマにした短編小説)

『種子島の花火』 | <短編小説・ショートショート> | <種子島・恋人・夢を叶える>
懐かしい潮の香りは、忘れかけていた気持ちさえも呼び起こす。彼女は今、大切なものを手に入れた・・。

『ふるさとは遠く、想い出はこの手の中に・・・』 |<短編小説・ショートショート>|<桜島・幼き日の思い出・故郷>
激しく吹き上げる噴煙に恐怖さえ抱いていた子供時代。だが久しぶりに訪れた桜島は、何故か穏やかに僕を向かい入れてくれた。

『もののけと呼ばれるもの・・』 | <短編小説・ショートショート> | <屋久島・自然・不思議>
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『蝶が運ぶ想い・・』 | <短編小説・ショートショート> | <ツマベニチョウ・死別・生きる想い>
ツマベニチョウの舞う光景をもう一度見られることを願って、少年は必死に活動し、必死に生きた。またその父も必死にそれに応えようとした。そして今、その願いは叶えられる。遠き空の上で二人は見ていてくれるだろうか‥。


もののけと呼ばれるもの・・
青々と繁る木々に阻まれ、日の光が焼くことの無い、湿った地面の上を少年が二人歩いている。

「ねぇ、お兄ちゃん、早く帰ろうよ。・・・まだ道わかんないの?」

「うるさい!・・今、探しているんだから。」

この二人、完全に迷子になっているようだ。
ここは屋久島。久しぶりに里帰りした母親に連れられて、今朝、この兄弟はここに来た。
母親の兄である伯父さんの案内で、さっきまで白谷雲水峡の散策道を歩いていたのはいいが、自然が珍しくて喜んで、
ついはしゃぎすぎて伯父さんとはぐれてしまった。
二人とも不安でいっぱいだったけど、顔には出さない。
顔に出すと、不安は大きく膨れ上がりそうな気がしていたから。

木々が生い茂る中では、一旦道から離れてしまうと、方角さえ掴めなくなる。
この兄弟も、自分たちが来た道へ帰ろうとしているだけなのに、どうも完璧に方角を見失っているみたいだった・・・。

「何してるの?」

「わっ!・・・だ、誰?」

突然の呼びかけに二人は驚いて跳ねる。
そしてゆっくりと振り向くと、そこにあったのは、大きな木の前に立つ一人の少女の姿・・。

「びっくりしたぁ〜。脅かすなよ、まったく。」

「ねぇ、何してるの?」

「何してるの?じゃないよ。急に大きな声で話し掛けると、びっくりするじゃないか。
お化けかと思うだろ。」

「お化け?お化けって何?」

「・・・・・。」

「お化けっていうのは・・・。」
そう言葉を続けようとした、兄の話に弟が割って入る。
「お、お化けっていうのは、ものすごーく怖いんだよ。怖くって・・・ホントに怖くって・・・。すごいんだから。」
全く、説明にはなってない・・・。

「ふ〜ん、お化けって怖いんだ。あたし見たことないから・・。」

「そ・・そりゃ僕だって見たことないけど・・。」

「あはっ、あはは・・。見たこと無いのに怖いんだ。」
女の子は陽気に笑った。

「バ・・バカ!お化けを知らないのに・・笑っちゃいけないんだぞ。お化けをバカにすると、食べられちゃうんだから。」
そう言ってむきになりそうな弟を止めようと、兄は肩に手をかけて言葉をかける。
「おい、雄太。バカって言うな。いつも言ってるだろ。」

「だ、だってお兄ちゃ・・・。わーっ!」
弟は突然大声を上げる。

「もう、どうしたって言うんだよ。」

弟は兄の肩を指差して・・。
「お・・お化けが・・お兄ちゃんの肩に・・・。」

「うわっ!」

少年の肩にキラキラと光る子供の拳くらいの綿毛のようなものが、ちょこんととまっていた。
「何だ!うわぁ〜・・。」兄は片方の手で、慌てて払う・・・払われた光る綿毛はふわふわと舞って、女の子が差し出した手の
ひらにとまった。

「大丈夫。これはお化けじゃないから・・。」

「な・・何だよ、それ。危なくないの?」

「怖いの?怖がらなくてもいいのに・・。」

そう言いながら、綿毛をそっと地面に置いた。
すると綿毛はキラキラ光を放ちながら、湿った地面に吸い込まれていく。

「これは、魂の欠片。ほら・・。」

少女は両手を広げて天を仰いだ。
それにつられて、少年たちも上を見上げる。

「わ・・・。」

少年たちはあまりの光景に言葉を失った。
少女の後ろに立つ大木の、大きく伸ばした何百本もありそうな枝の中から、数え切れないほどの光る綿毛が、今まさに降って
こようとしている。
まるで、空から星が降ってくるように、それはゆっくりと、ゆっくりと落ちてくる。
木々の間から注ぐ木漏れ日よりも明るく、キラキラと輝きを増しながら・・。

「大きくなりすぎた木は、その魂も大きくなりすぎて自分じゃ支えきれないの。だからこうやって、自分で魂を砕いて大地に
帰す・・・。そして、また新しい命になって帰ってくる。」

「・・・・・。」

少年たちはただ見つめていることしかできなかった。
今まで見た何にもまさるほど、その光景は輝いていた。
何百、何千という光の綿毛が、まるでシャボン玉のようにふわふわ落ちてくる。ゆっくり、ゆっくり時間をかけて落ちてきた光は
水が砂に染み込むように、大地の中に溶けていく・・。

二人は長い間空を見上げていた。空と言っても、木々の葉で青の見えない空を、光を目で追いながらずっと見上げていた。

そうして、長い時間をかけて最後の綿毛が地面に届いた頃・・。

「雄太!誠!」

聞き覚えのある声に二人が振り返ると、そこには伯父さんの姿があった。

「伯父さん!」

「バカヤロウ!こんなに道路から離れたところに・・。道に迷ったらどうするんだ。さ、帰るぞ。」

「あ、でも伯父さん、これ・・・。」
そういって兄が地面を指差したが、あの綿毛はどこにもなかった。
そして、あの女の子の姿も・・・。

キョトンとする二人。

「どうした?何かあったのか?」

「あ、いいや、何でもないよ。」

「ほら、帰るぞ。」

二人は伯父さんに手を引かれて、やっとまともな道に戻ることができた。
帰り道に少しだけ伯父さんに聞いてみた。
「伯父さん、ここにはお化けなんていないの?」

「ん?お化けか? そう言えば真夏でも幽霊とかお化けなんて話はあんまりしないな。」

「屋久島にはお化けがいないんだ・・。」

「わはは・・どこか探せばいるかもな。でもな、誠。幽霊やお化けなんてのは、自然の怖さや、死に対する恐怖から生まれた
ものだ。ここじゃな、大昔から繋がってきた死ぬってこと生きるってこと・・そういうものと自然とが、まだまだ深い
ところで人間に語りかけてくるから。だからお化けなんて必要ないのかもしれんな。」

「・・まだ、誠には難しかったか?」

「うん、よくわからないや。でも僕、またここに来たいな。」

「僕も、僕も!お兄ちゃんと一緒に僕もまた来る。」

その二人の台詞を聞いて、伯父さんは微笑んでいた。
「また、来ればいいさ。いつでも待ってるよ。」

少年は考えている、さっき見た光景は?あの女の子は?
でも、その答えを伯父さんに聞こうとは思わなかった。
ここには不思議なものがある。
今まで自分の世界にはなかった不思議なものがある。
今はそれだけ・・それだけわかっていればいい。
ここは、そういうところなんだから・・・そう小さな魂が地面から語りかけているような気が少年にはしていた。



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注)この物語はフィクションです。
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